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沖縄PTで第3回の沖縄訪問、オスプレイを体験、政党そうぞうと交流、記者会見




 私が座長を務めさせていただいている日本維新の会国会議員団の「沖縄PT」が、臨時国会終了直後の12月8日夜〜9日、3度目の沖縄現地訪問をいたしました。
 このPTには、先の参院選で当選された、沖縄の地元政界出身の儀間光男・参議院議員が加わり、いろいろな面でサポートしていただけるようになりました。おかげさまで、今回、充実した視察となりました。
 今回の訪問団の国会議員メンバーは儀間光男・参議院議員(本PT座長代理)、石関貴史・衆議院議員、阪口直人・衆議院議員、中丸啓・衆議院議員(衆院安全保障委員会理事)、百瀬智之・衆議院議員、清水貴之・参議院議員の六名です。

12月8日夜、私たち一行はまず、日本維新の会が連携関係を強化している「政党そうぞう」を訪れ、下地幹郎・代表(前衆議院議員)や當間盛夫・代表代行をはじめとする皆様と沖縄の現状や課題などについて意見交換。下地代表からは、基地問題の本質や解決策などについて示唆に富むお話を聞くことができました。

同じ米軍でも空軍などと海兵隊とでは兵士の状況にも大きな違いがあり、グァムとの間でローテーションを組むなど、沖縄の負担軽減にはいろいろな解決の道があり得るようです。沖縄問題の基本には貧困という問題もあります。経済と一体での解決ビジョンを維新が提示することが望まれます。終了後、現地プレスの記者会見が行われ、私たち維新の会として、沖縄の人々とともに沖縄の自立的発展に向けた将来像を考え、基地問題への解決策を示す決意を申し上げました。その後、政党そうぞうの皆さんと懇親の場を持ち、沖縄の現状についての理解を深めることができました。

翌9日は、朝から米軍施設のキャンプキンザーを訪れましたが、その広大な敷地が返還されれば、産業集積や住宅地だけでなく、私たち維新が推進している統合リゾート(カジノを含む)のロケーションとしても、さまざまな可能性が発展していくようです。



『ビルではなく、港に停泊中の大型クルーズ船』

 その後、若狭クルーズバースを訪れましたが、遠くからみても威容を誇る巨大なクルーズ客船が停泊(写真)、約一日程度の停泊中に数千人の中国人乗客が、優れた日本製品を求めて那覇市内にショッピング等にでかけるそうですが、彼らがおカネを使うだけで、1.4億円の経済効果があるようです。これが年間50〜100隻になるだけでも、沖縄経済にとっては相当な恩恵といえるでしょう。成長するアジア太平洋地域に向き合う沖縄の地政学的メリットが、これだけでも実感できます。空のほうも、那覇空港の第二滑走路の整備状況をみてまいりました。

 沖縄そばの昼食を挟み、普天間飛行場へ。米軍基地の皆様のご協力で、オスプレイの内部視察という貴重な体験をさせていただきました。予想外にオープンで、写真も自由に撮らせていただきましたから、少なくとも、私たちが見たものは、ここに掲載してはいけない「特定秘密」ではないといえます。



『オスプレイ』



『オスプレイを操縦?』



『フライト中の景色?』



写真のように私も、オスプレイを操縦して空を飛んだ?のではなく、実はこれは、操縦訓練用のシミュレーションセンターです。私たち一行は一人ずつ、操縦席に座り、飛行体験?をさせていただいたのですが、実に快適な空の旅?でした。操縦桿を少し動かすだけで、風景が揺れます。窓に映し出される飛行場の施設、海や山々や空など、実際に本当に飛んでいるような錯覚を味わえます。私が操縦した際には、空中給油が行われました(↓写真)。



『空中給油の様子』


こんなことが本当にできるわけです。航続距離は無限ということになります。機動的かつスムーズな飛行状況からみても、性能の素晴らしさは確かで、その国防上の意味は大きいものと思われます。本物のオスプレイのほうも、写真のように操縦席に座らせていただきました。



『実物のオスプレイ』



『操縦席にて』



オスプレイのあとに訪れたのは、私自身は9月に内閣委員会の視察でも訪れた科学技術大学院大学でしたが、これだけの国費を投入して世界中から人材を集め、充実した設備を備えているからには、国際的にもアジアの知のセンターとして高い成果をあげていただかねばなりませんし、沖縄の地元の課題解決にも貢献してほしいと思います。

最後に那覇空港にて帰りの便に乗る直前に、今度はテレビカメラも入って、再び、地元プレスに対する会見となりました。団を代表して、視察の感想を問われた私からは、おおむね次のようなお答えをいたしました。

「維新の会としては従来から、普天間から辺野古への基地移設に賛成しているが、単にそれを言うだけではなく、沖縄の負担軽減のために基地問題についてさらに何をすべきかを考え、提言していきたい。その上で、今回の視察でも感じられたのは、これを経済振興と一体で考えなければならないということであり、その際に重要なのは、沖縄の地政学的なメリットを活かす形で経済的自立の道を描くことである。その上でも、基地の跡地をどう活用していくかは重要なポイントであり、それを妨げているのも基地問題がどうなるかの将来展望が見えないことである。我々としては、基地問題の解決への具体的な方策をとりまとめたいと考えており、そのために、今後とも何度も沖縄を訪れ、沖縄の皆様とともに沖縄の未来を考えていきたい」

以下は、今回の沖縄訪問レポートです。

 まず、日本維新の会国会議員団沖縄PT座長としての私の総括です。

 今回は、儀間光男・参議院が本PTに加わり、パイプ役として大きな役割を果たしたことにより、さらに密度の濃い視察ができた。特に、基地問題や沖縄振興などについて政党そうぞう(下地幹郎代表)との意見交換、それを踏まえた地元プレスに対する記者会見など、沖縄地元と認識を共有しながら問題解決に向けた維新のメッセージを発信するとの本PTの目的実現に向けて、今回の訪問は重要な一歩を踏み出すことになったと考える。視察先についても、その跡地活用が沖縄経済にとって様々な可能性につながるキャンプ・キンザー基地に加え、普天間飛行場では米軍の協力でオスプレイを「体験」することができ、基地問題を考える具体的な素材が得られたこと、また、港湾や空港の整備状況、東アジアの知のセンターをめざす沖縄科学技術大学院大学の現況を把握することで、成長するアジア太平洋地域における沖縄の地政学的なメリットを経済振興に活用することの重要性が確認されたことなど、様々な成果があった。基地問題の道筋を描くことは経済振興とも密接な関係があり、両者を一体として捉えることが解決につながることが今回確認されたところである。この点については、本PTとして日本維新の会からの提案をまとめていく旨、記者会見で表明し、地元紙にも報道されたところである。今後、政党そうぞうと行った意見交換の内容なども踏まえながら、具体案について検討してまいりたい。


次に、政党そうぞうとの意見交換会です。私からは次のように挨拶をしました。

『座長の松田学でございます。宜しくお願い致します。普天間基地の辺野古への移設については、既に橋下代表からもメッセージが出されてきたところですが、このPTは、私たちがそうした主張をしていく前提として、沖縄の特別な歴史や住民感情などを十分に学び、沖縄の人々とともに沖縄の未来と自立的発展の道筋を考えることが大切であると考え、まずは国会議員自ら足を運び住民と対話を重ねるようにとの橋下代表からの指示を受けて活動しているものです。仲井眞知事など主として行政側と面談をさせていただいた第1回目から数えて今回は3回目の訪問となりますが、地元から儀間先生が当選して頂き、実質的な座長としてお力添えを賜っています。地元の関係者、そして政党そうぞうの方々、広く民間の方々とも意見交換をさせて頂き、話の幅を広げていければと考えています』


 

政党そうぞうの下地幹郎・代表から、沖縄の基地問題などについて詳細な意見表明がありました。大変参考になりました。

 

 その後、トップ画像のような形態で記者会見が行われました。↓

 

 キャンプキンザ―を視察しました。返還後の計画概要について浦添市役所職員より概要の説明を受けました。↓


 

 那覇港新港ふ頭8号岸壁(若狭バース)には、台湾から定期的に寄港される大型クルーズ船をはじめ、主に海外からのクルーズ船が数多く入港。那覇港は全国トップクラスの外国クルーズ船の受入港となっています。視察時は、写真のCOSTA ATLANTICAが寄港していました。↓

 

那覇空港を見下ろす高台より、第二滑走路建設計画について説明を聴取しました。現滑走路から1,310m沖合に公有水面約150haを埋立て、第2滑走路(L=2,700m、=60m)などを増設する計画です。工事期間は7年程度が見込まれています。

 

 

 普天間飛行場でオスプレイの内部視察をいたしました。

 まず、米軍から説明を受けました。

 

私たちがオスプレイを体験したシミュレーター・センターです↓。

 

 

 

 本物のオスプレイも内部視察しました。

 

 

沖縄科学技術大学院大学は、国際的に卓越した科学技術に関する教育及び研究を実施することにより、沖縄の自立的発展と、世界の科学技術の向上に寄与することが目的です。

 大学入口で歓迎して頂いたDr. Jonathan Dorfan学長です。↓

 

 帰り際に那覇空港で行われた記者会見です。↓

 現地紙での報道ぶりです。