福島県の原発避難所を櫻井よしこさんとともに訪れ、浪江町の避難者の皆さまと意見交換。
12月17日に、櫻井よしこさん(国家基本問題研究所理事長)とともに、午前は福島県二本松市(安達運動公園仮説住宅)、午後は福島市(矢野目仮設住宅)の二箇所を訪れました。いつ、自分たちの町に戻れるかわからない浪江町からの避難者の皆さま方と、率直に意見を交わし、議論が大いに盛り上がりました。今回の訪問に至った経緯の発端は、去る11月10日に横浜で開催した「第8回松田まなぶと語る会」でした。そこには櫻井よしこさんをゲストにお迎えしましたが、福島県からは、NPO法人ハッピーロードネットの皆さまが、その会にいらしていました。司会の福岡孝純・帝京大学/法政大学教授のご紹介でした。その際、櫻井よしこさんをご紹介しましたところ、原発問題に対する考え方を共有していることがわかり、ぜひ、福島県の原発避難民の皆さまを元気づけてほしいということになりました。
福島県での今回の会は、このハッピーロードネットの主催、浪江青年会議所と南双葉青年会議所の共催によるもので、二本松市の会場でも、福島市の会場でも、仮設住宅の集会所に、避難者の皆さまに集まっていただいて開催されたものでした。国家基本問題研究所からは、櫻井よしこ理事長と松田まなぶのほか、松田が日頃、参画しております同研究所の企画委員会メンバーである齋藤禎氏(文藝春秋社友)、大岩雄次郎氏(東京国際大学教授)も同行し、福岡教授とともに、コメンテーターとして出席しました。
それぞれ、最初に櫻井よしこさんから30分程度の講演、その後、皆さまとの意見交換を行い、松田まなぶが議論に加わる形で、会が進められました。
意外だったのは、福島県の原発被災地の皆さまが、決して、脱原発、原発反対一色ではないことです。それを言っていても地域の未来は開けない。それよりも、将来の見通しを示し、次に向けて動き出せるようにしてほしい。日本の未来のために今回の経験を活かしてほしい...。この切実な願いは被災他だけでなく、日本全体に必要なことだと思います。
松田まなぶも、新しい国づくりに向けた思いなどを述べ、それに対しても色々なご意見を賜り、避難者の皆さまと認識を共有することができました。大変な苦しみに耐える皆さまとともに、少しでも将来へのヒントをつかむことができればと思います。今後も、こうした場を続けていく予定です。