松田学ごあいさつと将来のビジョン
「日本の未来を描かずして改革も成長も安心も無し」と考え、さまざまな活動をしておりましたが、そのためには、一つの制度の中でしか仕事ができない役所の枠を超えて、「戦後システム」という言葉がありますが、これを大きく組み替える。このことは政治が主導しなければできないと思い、政治を志したものです。今は、「元」衆議院議員ではありますが、松田政策研究所を設立し、日本の未来を組み立てる議論創りをしております。
また、東京大学では、大学院客員教授としてサイバーセキュリティという問題に取り組んでおります。これからは高度情報化社会を迎え、科学技術もどんどん加速度的に進歩していきます。これから高度情報化社会が進展し、科学技術の進歩も加速度的になりますが、これがどのように世の中を作り変えていくのか、最近では人工頭脳とかIoTなど、いろいろな言葉が飛び交っています。仮想通貨の問題も毎日のように報道されています。
いま、安倍政権が日本の新しい国づくりを目指して頑張っています。私も政治をやっていたときには、そしてこれからもそうですが、「日本新秩序」という言葉を唱えてまいりました。日本は今、世界の中で大変注目される位置にあります。日本ならではの課題解決モデル、「課題先進国」という言葉がありますが、人類共通の課題に対して日本が最初に答えを出していく、それだけ重要な歴史的局面に私たちはいるという自覚をもって一人ひとりが真の意味でのチャレンジをできるような、そういう国づくりをしなければならないと思います。他方で、私がいま取り組んでいる活動として危機管理があります。日本はいま、安全保障では北朝鮮の問題に直面し、危機管理も深刻な問題として国民に受け止められるようになってきました。幾度にわたる震災を経て防災に対する意識も高まっています。ただ、本当にきちんとしたシステムとしての危機管理が日本でできているのかといえば、驚くほど怪しいのが実態です。
人間の命を、財産を、いかに大事に守っていくか。私は、政府に「総合危機管理庁」のような仕組みをつくることを、松田政策研究所の活動として提言していこうと考えています。危機管理はこれから、日本の政治に問われる最優先の課題になると思います。また、これからの科学技術の予想もできない変化が人類社会に本当に幸福をもたらすのかどうか。迎える変化をわれわれ自身がマネージできるのかという問題もあります。例えば、近い将来、AIがどんどん雇用を奪っていくことも懸念されています。
このなかで私たちは次の社会をどうやって築いていくのか。 恐らく人類は、これまでの資本主義社会と併存する、もう一つ別のニューパラダイムの社会を本気で創出する必要に迫られるのではないか。これを私は、超高齢社会や未曽有の財政赤字などの課題解決や、新しい通貨の仕組みなども密接に絡んでくるものとして構想しています。こうした課題に取り組めるような政治も創っていかなければなりません。
最近では、私も、サイバーセキュリティからITの世界にも足を踏み入れ、この分野でも社会の課題解決に向けて様々な方々とコラボを進める仕事をしております。もともとの専門である財政金融と、この新しい未来づくりということを組み合わせながら、総合的な政策体系をみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。国家や社会の繁栄にも、生き甲斐のある人生にも必要なのは、人々が納得して進んでいけるストーリーだと思います。日本はこれから、考えようによっては、新しい大きなストーリーに向けて力強く歩み出せる局面にあると私は考えています。この物語をみなさんと共に考える、一人ひとりがその物語の中で自分の役割を演じられるような、そういう政策を作っていくために、みなさんと議論を深めていきたい。そんなことを考えています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
松田学プロフィール
松田政策研究所代表 元衆議院議員 未来社会プロデューサー
《略歴など》
1981年東京大学経済学部卒、同年大蔵省入省、2010年国政進出のため財務省を退官、2012年衆議院議員、2015年東京大学大学院客員教授。
《現職》
松田政策研究所代表のほか、デジタルアイデンティティ推進コンソーシアム代表理事、バサルト株式会社代表取締役社長、一般社団法人ワクチンハラスメント共済センター理事、子どもへのワクチン接種を慎重に考える会(JACVC)共同代表、横浜市立大学客員教授、国家基本問題研究所客員研究員、政策科学学会副会長、(社)日本ライフメンター協会顧問、その他、多数の役職に従事。
《活動》
松田政策研究所代表として、経済、財政金融、通貨、外交・安全保障、国際情勢、医療などの社会保障、危機管理、防災、ITや暗号通貨などを軸に、未来の社会システムの構想、政策提案、発信活動などを展開。東京大学でのサイバーセキュリティに関する政策提言活動を活かし、情報セキュリティやブロックチェーンの社会実装の旗振り役として各種事業や啓発活動に従事。最先端の情報技術の活用による防災・減災革命や未来の「協働型コモンズ社会」実現に向けた「ジパングプロジェクト」にその主唱者として携わる。また、未来の素材革命に向けてバサルトファイバーの普及事業を推進。
未来社会をプロデュースする~松田学の活動~
主な著書
「これで日本は大丈夫! どうする経済・エネルギー・皇室伝統」方丈社 (2022年)
「日本をこう変える 世界を導く「課題解決型国家」の創り方」方丈社 (2022年)
「新型コロナ騒動の正しい終わらせ方」方丈社 (2021年)
「新型コロナが本当にこわくなくなる本」方丈社 (2021年)
「親の金遣いが教育を決める訳」ギャラクシーブックス(2020年)
「いま知っておきたい「みらいのお金」の話」(アスコム、2019年)
「米中知られざる『仮想通貨』戦争の内幕」(宝島社、2019年)
「サイバーセキュリティと仮想通貨が日本を救う」(創芸社、2018年)
「国力倍増論」(創芸社、2014年)
「ニッポン興国論」(kkロングセラーズ、2012年)
「TPP興国論」(kkロングセラーズ、2012年)
「永久国債の研究」(共著、光文社、2009年)
「競争も平等も超えて」(財経詳報社、2008年) 等多数。
その他、論文、各誌への掲載記事等多数。購入は「書籍・論文・コラム」へ。
趣味
チェロ演奏、クラシック音楽、俳句
某オーケストラの団員、室内楽、ソロ演奏も含め、コンサートに出演。
ピアニストである妻(松田裕美子)と、オペラ歌手(ソプラノ)である長女(松田万美江)などとともに、ここ数年、ときどきサロンコンサートを開催しております。